名古屋市千種区にある東山動植物園は、国内有数の規模を誇る動物園と、四季の花が楽しめる広大な植物園が一体になった公園です。
丘の上にある約100種1000本の桜が咲く「桜の回廊」と、チューリップが整列する「お花畑」は春先にたくさんの花を咲かせ、大勢の人々でにぎわいます。
コアラやキリンに会える動物園、さらに名古屋の街を見渡せる東山スカイタワーまで、一日では回りきれないほどの見どころが詰まっています。
カップルで、家族でのんびり過ごしながら花も動物も景色も欲張りたい方にぴったりです。
ピクニックもできますし、フードコートや土産店も完備。手軽な値段設定の入場料もありがたいですね。
・植物園(お花畑と桜の回廊)をのんびり散策・・・約1時間
・コアラやキリン、ゾウに会いに行く(本園)・・・約2時間
・メダカや爬虫類、遊園地を楽しむ(北園)・・・約2時間
・東山スカイタワーで展望と休憩・・・約30分
※のんびり回る私感覚です。加えてお昼を食べたり休憩したりする時間もかかります
ピックアップ
約100種1000本が次々咲く「桜の回廊」
園内の丘陵地に広がる「桜の回廊」では、約100種1000本の桜が3月中旬から4月下旬にかけて次々と見頃を迎えます。
早咲きのカワヅザクラやエドヒガンに始まり、オオシマザクラやソメイヨシノ、4月中旬には御衣黄(ギョイコウ)や関山(カンザン)などの八重桜まで、品種ごとに違う表情を楽しめます。
一本道ではなく、桜で埋め尽くされた傾斜地に小道が巡る“回廊”になっていて、桜に包まれながら自由に散策できます。
春の花が整列する丘の上の「お花畑」
植物園がある丘の頂上に広がる「お花畑」は、とても大きな花壇が見どころです。
春はチューリップを中心に、パンジー・ビオラ、ノースポール、ハルザキクリスマスローズなどが赤・ピンク・黄・白と色鮮やかに整列し、見晴らしのよい高台から眺めると壮観です。
広い芝生もあるので、ピクニックするならここがオススメです!
コアラにキリン、見ごたえ十分の動物園エリア
東山動物園では、人気のコアラやキリンのほかにも、アメリカバイソンやジャガーなど、いろんな動物に出会えます。
また、夜行性動物と爬虫類・両生類を集めた「自然動物館」や「世界のメダカ館」など見どころたっぷりです。中でもメダカは世界に37種類、そのうち31種類をここで見られますよ。
その他(駐車場・トイレ・利用上の注意事項)
駐車場は有料ですが正門・植物園・北園・星が丘など複数あります。
トイレは個別に紹介できないほど数があるのでたどり着けないことはないと思いますが、人の多い日はトイレ待ちに注意してください。
一部はおむつ台や多目的トイレがないので事前に確認が必要です。
園内はとても広く、特に植物園はアップダウンがあるので歩きやすい靴がオススメ。
正門(本園/動物園)と植物園を結ぶモノレール「スカイビュートレイン」(有料)も移動に便利です。
再入場が可能で、東山スカイタワーへ行く際や、外にお昼を食べに行く場合などは、ゲートで申し出れば再入場券をもらえます。
参考情報
| 施設名 | 東山動植物園 |
|---|---|
| 所在地 | 〒464-0804 愛知県名古屋市千種区東山元町3-70 |
| 駐車場 | 普通車 800円/回(正門・植物園・北園・星が丘 など複数) ※台数は公式サイト参照 |
| 料金 | [入園]大人500円/中学生以下無料 [年間パスポート]大人2,000円(名古屋市在住の65歳以上は600円) [スカイタワー]大人300円(動植物園との共通券640円)/中学生以下無料 [遊園地のりもの券]1枚120円〜 [スカイビュートレイン]片道300円/大人、往復500円/大人 ※小学生以下半額 |
| 予約 | [入園]不要 |
| 開園時間 | 9:00〜16:50(入園は16:30まで) |
| 営業情報 | 毎週月曜定休(祝日の場合は翌平日)、年末年始休業(12月29日~1月1日) |
| 電話 | 052-782-2111 |
| ホームページ | 東山動植物園 |
※掲載内容は執筆時点のものです。状況が変わることもあるため、実際に訪れる際は公式情報をご確認ください。
訪問記録/詳細情報
2026/3/29(日)
春先は桜が見たくなりますよね。
東山動植物園は桜の回廊がきれいということで行ってきました。
入場料は必要ですが、これだけ綺麗な施設を楽しめるなら十分払う価値があります。花も動物も景色も、本当に一日では足りないくらい盛りだくさんの一日でした。
なかなか一日で隅々まで見られなかったのですが、次はぜひ皆さんの目で楽しんでみてください。
入口の星が丘門は、建物からしてとてもきれいでした。窓口で入場料を払ってゲートをくぐると、真新しい建物に驚きます。
※全体では正門/北園門/タワー門/植物園門/上池門と出入口はたくさんあります
奥へ続く通路は白を基調とした切り絵のようなモチーフが並ぶトンネルになっていて、その中に塔のシルエットがありました。
名古屋に不慣れな私には一見東京タワーに見えたんですが、よく考えると名古屋テレビ塔のシルエットだったのかもしれませんね。
この日のお目当ては桜の回廊。
入ってすぐ向かったことと、あまり下調べをしなかったこと、そもそも時間がなかったこともあり、日本庭園やロックガーデンを見ることができませんでした。
次はちゃんと見たいと思います。
ちらっと見えた日本庭園は、花こそ少なめですが、植物がきれいに管理された味のある庭園です。
園路の脇にはいろんな花が出迎えてくれて、眺めながら歩くだけで楽しい場所です。
いくつかの植物には和歌(短歌)が添えられていました。古文が読めないので意味はよく分かりませんでしたが…。
名前がちょっとモヤっとするボケも、とてもきれいな花を咲かせていました。アセビは小さな白い花をたくさんつける木で、そういえば苗木城跡でも見かけた気がします。
ニワウメは、よく見る梅と違って花が密集して咲くんですね。
一般的な梅の剪定では、基本は風通しを良くするために内向きの枝を切り、高くなりすぎないよう上向きの枝を落とします。
ニワウメのような密集したタイプの木は、どう手入れするのが正解なんでしょう。
色といい花の多さといい、とてもきれいでしたよ。
坂を上っていくと植物園の頂上に到着。
すごく大きな花壇になっていて、同じ高さだと全体が見えないので、高いところに上がって見学。
赤・ピンク・黄・白のチューリップがきれいに整列していて、とても壮大です。
観光に来た人や写真を撮る人がたくさんいて、カップルや、小さな子ども連れの家族もいましたね。
そんなお花畑の一角には、黄色い花のギンヨウアカシアが咲いていました。
アカシアと言えばアカシア蜂蜜。実はあの蜂蜜をとる花は「アカシア」ではなく「ニセアカシア」という花なんですよね。
お花畑の奥には広々とした芝生広場があり、ベンチやテーブル、子どもが遊べる滑り台もありました。ピクニックをしている人もたくさんいましたよ。
動物園(本園)の方へ行くとフードコートや屋台がたくさんあって現地調達には便利ですが、お弁当を持ち寄ってのピクニックなら、ここがオススメです。
展望デッキもあって、そこから景色を楽しめますよ。
手前にあった用途がよく分からない設置物もありました。足場のような形で、ベンチなのか、歩いて遊ぶ場所なのか…この日は座って休憩している人がいましたが、ちょっと不思議でしたね。
お花畑を楽しんだあとは、お目当ての桜の回廊へ。
桜を見に行って最初に飛び込んできたのは、鮮やかなピンクの桜…ではなく、アーモンドの花でした。
アーモンドの花って、こんなにきれいなんですね。ピンク色で中心が赤く、桜に負けない見応えですが、形はどこか南国っぽい雰囲気でした。
桜は「並んでいる」というより、桜で埋め尽くされた傾斜地に通路が敷かれている感じで、あちこち歩き回れる回廊になっています。
種類豊富な桜はとても判別しきれませんが、名札を眺めながら品種の違いを楽しめます。
遅咲きの品種はまだ蕾でしたが、回廊全体で見ればほぼ満開。足元にはシロツメクサやタンポポなど、かわいい花も咲いていましたよ。
お花畑と桜の回廊は丘の上にあるので、動物園エリアへは長い階段を下りていきます。
それでも坂沿いに桜や花が咲いていて、ただ下るだけでなく花を楽しみながら歩けました。
ちょっと回ればスロープでも降りられるのでベビーカーや車いすでも大丈夫です。
階段の中にも桜やツツジが咲いていてきれいでした。
植物園から本園に向かい動物園エリアに入ると、まず印象的だったのが猿山。たくさんの猿が思い思いに過ごす様子はそれぞれ特徴的で面白いですね。
猿の餌の投擲装置があって、時間はランダムで、たまに餌が投げられる仕組みのようです。
残念ながらこの日は投擲の様子は見られませんでしたが、いきなりエサが飛んできたらびっくりしそうですよね。
巨大な鳥かごの中に入って鳥を身近に観察できるバードサンクチュアリは、鳥インフルエンザの影響で入れなくなっていました。
鳥インフルエンザは定期的に発生しますけど、残念ですね。
普段は触る機会がない動物と触れ合うことができます。
ポニーやアルパカはのんびり歩き、羊・ヤギは数が多くて、羊3頭にヤギ11頭ほどがくつろいでいました。
じっとこちらを見つめてくるポニーがかわいかったです。
上池のエリアまで来ると東山スカイタワーがぐっと近くに見えます。
一般的なスワンボートは白ばかりの所が多いですが、ここはピンク・赤・黄などカラフルでしたね。
警戒心が強いイメージの鵜も、ここの子は人慣れしているのか簡単に写真に撮れました。定番の鴨やサギもいましたよ。
コアラのところはすごい人だかりで、人気のほどが伺えました。
さて肝心のコアラは木の上でのんびり。ずっと背を向けていますが、たまにこちらを向いた瞬間に周りが一斉にシャッターを切るので、その音がすごかったです。笑
飼育員さんが近づくと、コアラがどんどん寄っていって抱きつこうとするんですよ。懐いているんですね。
キリンは本当に背が高くて、実際に見るとその高さを実感します。
フェンスが低くて、なんで逃げ出さないのか不思議ですね。
近くには熊の飼育小屋もありましたが、丸くなって寝ていて、そうと知らないと何の動物か分からないくらいでした。
本園にはフードコート・休憩所や屋台もたくさん。この日は温かい春先のお出かけ日和ということもあって、どこも来園者で賑わっていました。
コアラのパンケーキやコアラプレート、パスタなども売っていて、食べてみたかったですね。
一人だとついつい節約モードになってしまい、今回はパス。人が多いと疲れるのと、いつ食べられるか分かりませんでしたしね。
お土産屋さんには定番のぬいぐるみやペン、ぷくぷくシールなど、限定品も売っていましたよ。
アジアゾーンは工事中の区画もありましたが、展示中のエリアではペリカンが座ってぼーっとしていました。
柵の近くにいてくれたので見やすかったです。
本園から坂を抜けて北園へ。
動物を見ながら回り道をしてもいいですが、エスカレーターを使うとスカイタワーの足元まで登れます。
私だけかもしれませんが、エスカレーターの入り口は数段だけ階段になっていて、ぱっと見「この高さを階段で登るのか」と尻込みしてしまいました。
足が悪いわけではないんですよ。お昼を食べていなくてお腹が空いていただけです。笑
そんなこんなで隣のエレベーターにしばらく並んでいたんですが、一回の往復ごとに一台しかベビーカー・車いすが乗れないので、かなり回転が悪かったですね。
スカイタワーは公園の外なので一度出て入り直す必要がありますが、ゲートで再入場券をもらえます。
エレベーターは骨組みと足場が丸見えのスケスケで、高い所が苦手な人にはこの時点で怖いかも。展望台に上がると名古屋の街が一望でき、天気が良ければ遠くの山々まで見えるそうです。
あれだけ大きかったキリンも小さく見え、今回行けなかった遊園地のジェットコースターはすごく長そうでした。
展望階には「上池竜の忘れ水」という願掛けスポットもありました。竜の形をした水盤に、願い事や忘れたいことを書いた短冊を浸して、二礼二拍手一礼でお参りするそうです。
スカイタワーを出て公園に再入場すると、大きなリクガメがくつろいでいました。
一体何キロあるんでしょう、本当に立派なサイズです。
自然動物館は、1階が暗闇で夜行性動物を展示するフロア。
ルーセットオオコウモリ、スナネコ、ツチブタ、ケープジェネットに加え、ハチミツ好きのキンカジューや、ボールのように丸くなるマタコミツオビアルマジロもいました。
エキゾチックな見た目の動物が多くて楽しかったです。
2階は爬虫類・両生類。立派なナイルワニもいて、地面に伏せているとそう大きく見えませんが、なかなかの迫力でした。
淡水のカメで世界最大というワニガメは、水中で口を開け、舌のミミズのような突起に集まる小魚を食べる“舌で釣りをする”カメだそう。
鼻がブタのようなスッポンモドキはかわいいですね、特別天然記念物のオオサンショウウオ、水槽いっぱいのアフリカツメガエルなど、見ごたえたっぷり。
スカイタワーから北園を歩いているとジャガーがいました。ジャガーは真っ黒の体でスタイルもシュッとしていて、かっこいいですね。
さらに歩くとオオアリクイ。尻尾がすごく長いんですね。進んでいくと、力強い見た目のアメリカバイソン、シンリンオオカミ、そしてタンチョウも見られました。
普段は映像や絵でしか見られない動物に会いに来るのはいいものだなと、しみじみ感じた一日でした。
今回ご紹介してきたのは入園料のかかる有料エリアですが、東山公園には無料で歩ける「東山一万歩コース」(総延長6.2km)もあります。
星が丘門の上にあたる部分を少しだけ覗いてみたのですが、そこそこ開けていて、自然の中を気持ちよく歩けそうな雰囲気でした。
有料エリアをたっぷり楽しんだあとに、こうした無料の散策路もあると知っておくと、楽しみ方の幅が広がりますね。
[2026年3月訪問] [東山スカイタワー]
