下呂発 温泉博物館/岐阜県下呂市

下呂市

下呂温泉の歴史と魅力を学べる博物館です。日本全国の温泉も紹介されているので、次に行きたい温泉地が見つかるかもしれません。

パネルや展示物を中心とした読み物と、湯の花や温泉を使ってちょっとした実験や体験ができるコーナーも。

足湯スポットが豊富な下呂の温泉街でも温かいお湯と冷たい水を交互に入る歩行浴は貴重です。 

滞在プラン例
・全国にある温泉と下呂温泉の特徴を学ぶ・・・15分
・温泉について科学的に学び、体験する・・・15分
・歩行浴で足のリフレッシュ・・・10分

ピックアップ

日本全国の温泉にも詳しく、下呂温泉にも詳しくなれます

日本全国にある温泉の違いや特徴と照らし合わせて下呂温泉の魅力を再発見できます。

「いつから下呂温泉があるの?」「下呂温泉はどんなお湯?」「全国でも珍しいお湯の管理方法って?」知れば下呂の魅力をより感じられますよ。

【温泉の文化(入口)】下呂温泉だけでなく、日本の温泉についての概略から学べます
【館内(温泉の文化)】いろんな温泉地のポスターから下呂温泉ゆかりの品まで展示されています
【下呂温泉ジオラマ】ボタンを押すとその観光地にライトが灯ります。温泉街の観光前に予習ができますね

全国の温泉について泉質の違いを体験学習

温泉と言えば健康に良い、ヌルヌルするなどのイメージがあると思いますがここで学べば具体的な知識が身に付きます。

「湯の花って何?」「泉質の違いがあるのは何故?」など読んで体験して学べますよ。

【温泉の化学(入口)】温泉は普通の湧き水と何が違うのか、読んで触って学べます
【温泉配管の残留物】温泉はいろんな成分を含んでいるからこそ、流路にはいろんな堆積物が残ります。結晶化したものは見た目も綺麗ですよね
【実験体験】温泉の塩分濃度や酸性度を測定できます。一言で温泉といっても性質がバラバラなことが体験できますね

歩行浴は温冷のサイクルで足の疲れを癒します

ここ温泉博物館にある足湯は街中にある他の足湯とは違って2つ浴槽があります。

一つは42℃程度の暖かいお湯、もう一つは常温の水です。

これを歩きながら”温→冷→温→冷”と繰り返すと血行が良くなり足の疲れが取れます

【歩行湯】建物側のベンチで座ってゆっくりするも良し、歩いて血行を促進するも良し
【荷物置き場】ここで靴を脱ぎます
【歩行湯の注意事項】タオルの持参をお忘れなく

その他(駐車場・トイレ・その他利用上の注意事項)

駐車場は20台、博物館利用者は1時間無料なので多くの方は駐車場無料と考えて良さそうです。

トイレは清潔な洋式です。

【駐車場】博物館前は職員用。道を挟んだ反対側が観光用の駐車場です(博物館利用者は1時間無料)

参考情報

施設名下呂発 温泉博物館
所在地〒509-2207 岐阜県下呂市湯之島543−2
駐車場20台 ※1時間無料(以降100円/30分毎)/アスファルト
料金[博物館入場料]400円
予約[博物館]不要
開場時間[博物館]9:00-17:00
定休日[博物館]毎週木曜日(祝日は営業)
ホームページ下呂温泉 下呂発温泉博物館
電話0576-25-3400 (温泉博物館事務所:博物館について)

訪問記録/詳細情報

2025/10/17(金)

「白鷺乃湯」「下呂発温泉博物館」「クア・ガーデン」の共通券が発行されていたので寄ってみました。
余談ですが下呂温泉とともに日本三大温泉と言われる草津温泉には3つの外湯の共通券があったり、有馬温泉には金の湯と銀の湯の共通券があったりと初めての方はこれらを買ってめぐるところから良さそうです。

温泉街の滞在満足度は、温泉自体はもちろんですが温泉以外の時間をいかに楽しめるかが大事ですよね。

下呂地域の温泉は一度お湯を共通のタンクに溜めて混合してから55℃の温泉が各旅館などに送湯されます(集中管理方式)。駅前の有名な温泉タンクのモニュメントはここから来ているんですね。

昭和30年代に源泉の取り合いがありましたが、この管理のおかげで温泉の品質が維持されて何処で入っても基本的には同じ泉質の温泉を楽しむことができます。
※乱開発による泉温の低下や源泉の枯渇など

逆に旅館ごとの泉質の違いを楽しむことはできません。
しかしながら持続可能な温泉利用として他の温泉街からの視察もあるようで、今後の時代にマッチした方法かもしれませんね。

【下呂駅前の観光案内所】下呂温泉の有名なモニュメント
【温泉タンク】実際に温泉がたまっているのは駅から線路をくぐってすぐにあるタンクです

温泉博物館では湯の花を触ったり、酸性度(ph)を比べたり、お湯の色を見たりと体験を通した学びがあります。

アルカリ泉が・・・、硫黄の成分が・・・、なんて言葉で聞いても覚えづらいですよね。

もちろんそういった説明パネルもありますが、ここでは実際に泉質の違うお湯を見比べて酸性度を計ることができます

ちょっとした理科の実験みたいで小学生に特におすすめ。もちろん大人も利用できます。

【酸性度測定の説明書き】
【試験紙を使った測定】試験紙に好きな温泉を垂らして酸性度を測定できます。全国の様々な温泉が揃っていますよ
【湯の花の感触比べ】さらさらしたもの、ざらざらしたものなど。繊細な繊細な感性の持ち主なら違いが分かるかも

温泉博物館の足湯は暖かい温泉と冷たい水道水の2槽になっています。

温泉の温度は42℃と温泉街の足湯と比較すると低めの温度。

なんとなく熱いパンチのきいた(?)お湯を求めてしまいますが、この気持ちの良い温度と冷たい水を交互に入るのが歩行湯のミソ。
パチャパチャと歩いて繰り返していると足の血行が良くなり5分程度で足の疲れがかなり軽減されました。

もちろん足湯としても心地よい温度で長く楽しめます。

【歩行湯】足湯単体で見るとぬるくて物足りなく感じますが、有料施設内なので人は少なめ。冷水と交互に入ると疲れが取れて足が軽くなりますね
【歩行湯(冷水)】ビー玉が埋まっていて軽い足つぼ効果があります
【歩行湯(温水)】歩いているとあまり感じませんが、温度の違いがあるようです

私が利用した「白鷺乃湯」「下呂発温泉博物館」「クア・ガーデン」の共通券は日をまたいでも使用可能です。
温泉博物館はまだしも温泉二つに旅館のお風呂も入ると一日に三回も温泉に入ることになって疲れちゃいますよね。ご安心ください(笑)

係りの方に聞いたところ施設がある限りは券の使用期限はなくいつでも使えるとのことでした。もちろん持ってるのも手間なので2~3日以内に使うことが多いですけど参考まで。

いずれの施設でも入口の券売機で入手可能ですよ。

【共通券】下呂の外湯めぐりは共通券を使うのがオススメ