サンデーメカニックのFTR223(バッテリー交換)の忘備録です。自分でメンテナンスすると普段から異常に気が付きやすくなり,何より愛車度がぐっと上がりますよ。
整備は道具5割,手順3割です。可能な限り細かく書きますが,実施は自己責任で行います。
必要な工具と交換部品
車種:FTR223(ノーマル) (最後期223-8)
内容:バッテリーの交換
かかった時間:15分
[10mm]レンチ・[5mm]六角レンチ
基本的に使いやすいものを使用すれば問題ありません。スパナよりもレンチの方が舐めにくいです。ラチェットがあると作業がとても速くなります。
- 10mmレンチ:バッテリーカバー固定ボルト用
- 5mm六角レンチ:サイドカバー固定ボルト用
おすすめのセット。ラチェットとソケットセットはセットで買ってしまった方がだいぶお得です。セルフメンテナンスに興味があればいずれ必要になるので,これかもう一回り充実したものでも揃えてしまった方が買い足しの手間が少ないです。
プラスドライバー
- プラスドライバー:バッテリー接続コード固定ボルト用
整備のお供(パーツクリーナー・ウエス・ゴム手袋)
整備言えばこれを使わないことはないですね。といつも言いつつ、今回はウエスで水拭きができればパーツクリーナーは不要です。
- ウエスはバッテリー周辺車体のほこりを拭きとるのに使います。
- ゴム手袋は汚れ防止でお好みで。
充電器・テスター
おすすめは充電済みのバッテリーなのでそのまま使えますが、念のため確認したい場合や交換しないでまだ使いたい場合は可否の判定のために使います。
テスターは持っていませんが、私が使っている充電器はこれです。
バッテリー
バッテリーはいろんな種類があるので迷いますよね。
私も知識があるわけではないですが、以前バッテリーが上がった際に近くのホームセンターで買ったものが問題なかったのでリピートしています。
確認事項は
・バッテリーの電圧・・・12Vが一般的(旧車だと6Vもあります)
・バッテリータイプ・・・鉛のメンテナンスフリーが手ごろ、開放型は扱いに気遣いが必要、リチウムは高価だが軽い
・本体サイズ・・・本体サイズを表す型番が同じなら大丈夫
※今回の「BG5L-BS」なら[5]が容量、[L]が+-端子の向き、[BS]はバッテリータイプ(BSは充電済みですぐ使えるメンテナンスフリータイプ)を表しています。なので以下のような他メーカー品も使えます。
[YTX5L-BS][GTX5L-BS][FTX5L-BS][KTX5L-BS][TX5L-BS]
気にして締める箇所は特にありません。
ただしバッテリーの交換では始めにマイナス端子から外し(てからプラス端子を外す)、(プラス端子を付けてから)マイナス端子を付けて終わることだけ注意しましょう。
バッテリー交換はマイナス端子に始まり、マイナス端子に終わります。
作業手順
バッテリーの用意
必要なもの:充電器、テスターなど(任意)
①バッテリーの用意
電気容量、サイズなどが正しいか確認します。
充電済み・メンテナンスフリーの場合は特にすることはないですが、念のため使用前に充電されているか確認したい場合は充電器やテスターを使います。



- 充電器をつなげれば充電済みか判定してくれます。
- テスターで測る場合、12.5V以上あれば概ね問題ありません(12Vバッテリーの場合)。
劣化したバッテリーは充電器に繋げば電圧が上がって見た目上復活することがありますが、容量が十分でない場合が多いです。ポイントは
・充電完了が異常に速い(数時間かかるはずが10分足らずで終わる)
・充電して1時間程度放置した後に、電圧が極端に下がっている など
多くの劣化はサルフェーション(電極に絶縁体の硫酸鉛が析出)によります。
特に一度完全に上がったバッテリーはサルフェーションが素早く進み、専用器具を使っても復活できないことが多いです。
カバー類の取り出し
必要なもの:[5mm]六角レンチ、[10mm]レンチ
②サイドカバーの取り外し
バッテリーがついているのは車体の左側。
左側のサイドカバーを留めているボルトを外します。([5mm]六角レンチ)
また上部はシートのすぐ下に、2か所差込みがあります。近くを支えて真っすぐ引き抜きます。



- 初めてだとどこまで力を加えたらいいか心配になると思います。
場所さえ合っていれば大丈夫なので、できるだけ差込みの近くに力をかけるようにしましょう。一個ずつ引っこ抜けばいいですよ。
もうちょっと詳しく(おまけの画像)
よく見える場所ではないので最後は慣れと感覚ですが画像を見ながら構造をイメージしてください。



③バッテリーカバーの取り外し
コネクターを取り外しておきます。
バッテリーカバーを留めているボルトを取り外します。([10mm]レンチ)
下のひっかけ部を曲げて外し、カバーを外します。



- コネクターはまっすぐ引き抜きましょう。
- 左上のひっかけ部分は曲がらないので、下側から外します。
もうちょっと詳しく(おまけの画像)
コネクターの爪自体は柔らかいので抑えやすいですが、それでもコネクター自体は抜けずらいので真っすぐ引けているか確認しながら、多少上下左右に揺らしながら外します。



バッテリーの交換
必要なもの:プラスドライバー
④端子を覆うカバーをめくる
端子を覆っているカバーをめくります。



- 柔らかいのでめくってしまいましょう。ずらすのは大変です。
- この辺りのタイミングで普段掃除できない場所を拭いておきましょう。(ウエス)
- ケーブルが短くバッテリーを地面に置けないので、手で持っての作業になります。
⑤マイナス端子を外してから、プラス端子を外す
マイナス端子を外してから、プラス端子を外します。(プラスドライバー)



- 締めこむための部品が小さくて失くしやすいので注意してください。
- ショートの危険を防ぐためマイナス端子は先に外しましょう。
⑥バッテリーを交換し、プラス端子を繋いでから、マイナス端子を繋ぐ
新しいバッテリーを用意し、プラス端子を繋いでから、マイナス端子を繋ぎます。(プラスドライバー)



- ショートの危険を防ぐためマイナス端子はプラスの後に接続しましょう。
- 手で仮止めしてからドライバーで締めた方が楽ですよ。
⑦端子を覆うカバーをもどし、バッテリーを元の場所に収める
めくっていた、端子を覆うカバーを元に戻します。
その後で、バッテリーを元の場所に収めます。



- コードが窮屈ですが、しっかりバッテリー本体をケース内に収めないとカバーが締まらないので押し込みます。
もうちょっと詳しく(おまけの画像)
左上のコードはどうしても窮屈になります。バッテリーがケース内に収まるように、最後は気合で押し込みます。



カバー類の取り付け
必要なもの:[5mm]六角レンチ、[10mm]レンチ
⑧バッテリーカバーの取り付け
取り付けとは逆の順で取り付けます。
左上からひっかけて、下のひっかけも留めてから、ボルトで固定します。([10mm]レンチ)



- 小ネタですが2本あるボルトの形は一緒ですが、銀色(鉄の色)と黒色で色が違います。
元々サイドカバーに隠れる場所は安い銀色のボルトが使われていますが、入れ替えるとちょっとイメージが変わるかも。 - カバーの裏は普段掃除できないので、この際に拭いておきましょう。
もうちょっと詳しく(おまけの画像)
下部のカバーがしっかり掛かっているか、コネクターがしっかり奥まで差し込まれているか確認しましょう。



⑨サイドカバーの取り付け
上部からシート下に差し込むように、ピンを穴の位置に合わせ、真っすぐ押し込みます。
一個ずつやってもいいですが、体重を使いやすいので両方いっぺんに押し込んでも構いません。
そのあと、固定用のボルトを締めておきます。([5mm]六角レンチ)



- カバーの裏は普段掃除できないので、この際に拭いておきましょう。
感想
バッテリー交換は慣れた人なら10分と掛からずに終わると思います。
オイル交換ほどではないですが、定期的に発生するおなじみの作業ですね。
古いバッテリーは、新しいバッテリーを買ったお店やバッテリーを扱うリサイクル業者が引き取ってくれますよ。
車用の容量の大きいものだと買い取ってくれますが、バイク用は小さいのでタダになりがちです。
整備の残り2割は手を抜かない忍耐力です。
おまけ
この記事を書いたときは出勤途中にバッテリーが切れての交換でした。
出勤途中にいきなりバイクが動かなくなるって驚きますよね。
信号待ちのアイドリング中にエンジンが止まってしまい、いったん家まで押して戻りましたが
・エンジンが止まっても焦らず、安全を確認の上で歩道に退避すること
・いつも歩いてすぐの場所でもバイクを押しながらだと倍近く時間がかかること
の2点は気を付けたいなと思いました。
ふり返ると始動性が少し気になったり、エンジン音にキレがないように感じたりとスパークプラグの交換時期かなと思っていたんですが、まさかバッテリー上りが迫っていたとは気が付きませんでした。
前回バッテリーを交換したのが令和4年5月なので、4年3か月前ですね。
一般に2~3年毎の交換が推奨されているので順当といえば順当かもしれません。
バッテリーを交換してからエンジン出力が上がった気がします。特に始動・アイドリングの安定感は変化が大きかったです。
バッテリーが弱ってちゃんと火が飛んでなかったんですね。

