「FTR223ってどのくらい燃費がいいんだろう?」購入を考えている方はもちろん、すでにオーナーの方でも小さなタンク容量との付き合い方は気になりますよね。
私はFTR223に新車で乗り始めて、8万km以上走ってきました。給油のたびに燃費を記録してきたので、今回はその記録をもとにFTR223の燃費事情をオーナー目線でご紹介します。
FTR223の実燃費記録
- 総走行距離:81,144.9km
- 平均燃費:36.45km/L
トータルでざっくり言うと、長年乗ってきたFTR223のリアルな数字はこんな感じです。
さらに条件別で見ると――
- ツーリング(片道15km以上の通勤含む):36〜40km/L
- 短距離通勤(片道4km程度):25〜30km/L
短距離走行では燃費が落ち、山間部やバイパスではあまり差が出ないという傾向があります。
カタログ値や他オーナーとの比較
カタログ値との比較よりも控えめ
メーカーカタログによると燃費は43 km/L(60km/h定地テスト値) です。
実測の平均36.45km/Lは、カタログ値よりも控えめ。
しかしこれだけ走れば7.2Lと控えめなタンク容量でも260kmの巡行距離があるので、出発前の給油だけ気を付ければ困ることはなさそうです。
他のユーザーの燃費情報
みんカラさんの情報によると他の方が持っているFTR223の燃費は平均で31km/Lほど。
そこまで大きな差はありませんが、吸排気含めてカスタムが盛んなバイクなのでそれが原因で燃費が落ちている個体もあるのかもしれません。
私の友人もカスタムしてある個体を中古で買って20~25km/Lしか走らないと言っていたので、そのくらいなのかなと思います。
前述の通り乗るシーンによってそこそこ燃費が変わるので燃料コックの切り替えタイミングでその日その時期の調子を測ってガス欠前に給油しましょう。
燃費が変わる条件と気づき
実際に走っていて感じたのは、やはり 「走行距離やシーンによって燃費の差が大きい」 ということ。
近所をちょこちょこ走ると燃費は落ちますが、一回で目安10km以上走ると伸びます。
一方で3~5速のシフトを使て山間部をゆったり走った場合と、5速でバイパスをひたすら走った場合ではあまり燃費は変わりませんでした。
ストップアンドゴーは少ないに越したことはないのでしょうが、400cc以上の比較的大柄なバイクに比べてスピードに乗せた方が燃費が良い、というわけではなさそうです。
FTR223のタンク容量と航続距離
FTR223のタンク容量は 7.2L。
平均燃費36km/Lで計算すると、満タンで 約260km 走れる計算になります。
ただし、短距離走行だと燃費が落ちるため、 220km程度が限界。
目安として「200kmを越えたら給油を考える」くらいが安心です。
豆知識コーナー:容量の少ないタンクとの付き合い方
FTRのタンクは小さいですが、慣れると給油のリズムも楽しめるようになります。
- 給油直後は 燃料コックをONにしてトリップメーターをリセット
- 走りながら「パワーが落ちてきたかな」と感じたら、リザーブに切り替え
- 切り替え時に150kmくらい走れていれば調子が良いのでガス欠の目安は260km前後、130kmくらいしか走れていなければ220kmくらいが限界と見積もる
- ガス欠前に余裕をもってガソリンスタンドへ
燃料コックの切り替えタイミングは“ボコボコ”という音でわかりますが、キャブが完全に空になると発進やコーナーで緊急に操作しないといけない状況になるので、その手前で切り替えるのがコツです。
慣れるとアクセルと出力の感触で予兆(切り替え時)がわかるようになります。
まとめ
- 実測燃費の平均:36.45 km/L
- 条件によっては 25〜40 km/L の幅で変動
- タンク容量7.2Lで、航続距離は220〜260km程度
FTR223は燃費が良いバイクですが、燃料タンクが小さいがためにリザーブを完全に緊急用にしてしまうとツーリングに不便になってしまいます。
上手に燃料コック(リザーブシステム)とトリップメーターを活用すれば、ガソリンスタンド行脚になりづらく快適なツーリングができますよ。