ふじのくに地球環境史ミュージアム/静岡県静岡市

中部

旧静岡県立南高等学校の跡地に作られたこの施設では、人類の誕生から現代までの暮らしや生態系の変化を、静岡を中心にわかりやすく紹介しています。

見学の最後には、これから豊かに暮らすために地球環境とどう向き合うべきかを考えるきっかけも与えてくれます。

展示内容は幅広く、「化石」「昆虫」「生物の骨格」「人類誕生までの進化」「静岡の自然や特産品」など多彩
すべて見ようとすると時間がかかりますが、興味のある分野だけ選んで楽しむこともできますよ。

標本や模型が豊富なため、図鑑好きな方は特に楽しめるはず

滞在プラン例

・ミュージアムの見学・・・60~180分
・図鑑カフェでの自習・・・60分

ピックアップ

静岡を中心とした地球環境の解説

静岡の自然といえば富士山と駿河湾。火山活動と人々の生活のかかわりや、駿河湾の深海住む生物などを知ることができます。

【富士山の恩恵】忘れがちでしたが富士山も活火山。美味しい水や美しい景色の恩恵だけでなく、噴火への心構えも忘れないようにしたいですね
【地層(コアサンプル)】海底の堆積や噴火などによって異なる物質が降り積もって地層になります
【深海生物】駿河湾の深さは最大2500mと言われています。そんな深海に住む生き物の標本がたくさんあります

化石や昆虫標本が楽しめるミドルヤード

ミドルヤードは研究員が収集した昆虫や化石などを保管しつつ、見学者も見られるようにしたもの。展示エリアと保管庫の間ということでミドルヤードを呼ばれています。

展示エリアほどは整ってはいませんが、その分たくさんの収蔵品を見学可能。宝箱のような場所ですね。

【化石のミドルヤード】こんな巨大なアンモナイトがいたんですね。殻の形が似たオウムガイは生きた化石と言われていますが、異なる種と言われています
【クリーニング室】化石が見えやすいように周囲の石を削ったり修復することをクリーニングと言います。タイミングが良ければ作業を見学できますよ
【昆虫のミドルヤード】蝶や蛾などの標本が並びます。日本では綺麗なものを蝶、そうでないものを蛾と呼んでいますがフランス語やドイツ語では区別しないそうです

自習にも使える図鑑カフェ

図鑑カフェは利用無料。入口で図書カフェだけ使いたい旨を伝えれば案内してもらえます。

館内に飲食物の持ち込みは禁止されており、簡易的なカフェメニューが用意されています。広々していて景色も良いですよ。

【図書カフェ】自習利用や展示物見学中の休憩にも。再入場は来館者が少なければ顔パスしてくれますが半券があると安心です
【物販エリア】図書カフェの一角に物販エリアがあります。軽食やキャンプ道具、図鑑などを扱っています
【図書カフェからの景色】駿河湾(南)の景色が見られます。生態系を学んだあとに見る景色はちょっと見え方が違うかも

その他(駐車場・トイレ・その他利用上の注意事項)

駐車場は169台。1/3ほどは砂利になっています。
トイレは新しい洋式で清掃が行き届いています。

【駐車場】手前はアスファルト。奥は砂利
【バス】施設の目の前までバスが通っています

参考情報

施設名ふじのくに地球環境史ミュージアム
所在地〒422-8017 静岡県静岡市駿河区大谷5762
駐車場169台(P1) ※無料/砂利/アスファルト
0台(P2) ※無料/アスファルト/+障害者用21台/+大型バス5台
料金[入場料]300円
-[図書カフェ]無料
予約[入場/図書カフェ]不要
開場時間[入場/図書カフェ]10:00-17:30(最終入場17:00)
-[売店(図書カフェ内)]10:00-17:00
営業情報[入場/図書カフェ]月曜日定休(祝日の場合,翌平日),年末年始休業(12/27~1/3)
ホームページふじのくに地球環境史ミュージアム Museum of Natural and Environmental History, Shizuoka
電話054-260-7111 (ミュージアム事務所:代表/問い合わせ全般)

※掲載内容には細心の注意を払っていますが、情報の正確性や最新性を保証するものではありません。ご利用の際は必ず公式情報をご確認ください。

訪問記録/詳細情報

2025/11/03(月)

良く晴れた日に車で訪問。グラウンドでは野球部が活動していました。南高校自体は廃校になっているので近くからグラウンドを借りに来ているのでしょう。

展示の中に生きた生物はいません
展示品はすべて骨格標本や乾燥標本(昆虫など)・湿式標本(ホルマリン漬け)・化石など。
生きているときの動きはわかりませんが体の構造をじっくり観察できます。

【骨格標本】学校跡らしく机に並んでいます。魚類から哺乳類まで一堂に会する教室で違いを見つけよう
【亀の骨格標本】甲羅の中はどうなっているのかな
【ナウマンゾウの頭部骨格(レプリカ)】ナウマン博士が発表したからナウマンゾウ

動物園や水族館と違った魅力は展示物の多様性です。

飼育するためには周囲の環境を整える必要があり、広大なスペースを必要とします。
ここに居るのはみんな命がありません。生きていないからこそ深海や高山・洞窟や森に住む多種多様な生き物を集めて観察できるんですね。

生きていた時を想像しながら感謝して見学しましょう。

【オンデンザメ】2.8mの巨体は迫力があります。深海に住んでいます
【ヤママユの繭(まゆ)】実物に触れて触感を確かめてみましょう
【湿式標本】いろんな海洋生物の湿式標本(ホルマリン漬け)が並びます

食事はショップで買ったものは図書カフェで、持ち込み品は屋外テラスで食べられます。

図書カフェで持ち込み品の飲食は禁止されていますが、人がいて見張っているわけではなさそうですね。

【図書カフェ内のショップ(ペルチ)】パスタやグラタン、スコーンなど
【電子レンジ】図書カフェ内に電子レンジがあります
【屋外テラス】持ち込み品の飲食はこちらへ

グランドでは野球部が練習していました。
元気いっぱいですね。

【図書カフェから見たグラウンド】
【駐車場から見たグラウンド】

定期的にプレゼンがあるようですね。場所は1F展示エリア入り口の左側、順路で言うと出口の直前です。

また静岡の食のポスターを無料でもらえます。

【この日のタイムスケジュール】
【食のポスター】2Fにある静岡の食文化のブースに置かれています